犬の社会化不足の治し方!【要注意】最強4つの方法

犬 社会化不足 治し方

エリちゃん

うちの子犬は社会化不足だそうなんです。社会化不足の治し方ってどうすればよいのですか?

わんこ先生

社会化が不足している犬というのはとてもしんどい思いをしています。犬の社会化不足の治し方について詳しくご紹介していきましょう。

犬の社会化不足の治し方!最強4つの方法

犬の社会化という言葉が一般的になるとともにその重要性を認識される飼い主さんが増えているのは非常に喜ばしいことだと思います。

ほんの数十年前までの日本は、犬はペットでありますが「番犬」といった扱いが多く、今のような室内で飼うのが当たり前の環境とはずいぶん違うものでした。

室内で飼うことが推奨され、犬をただのペットとしてよりも、大切な家族の一員と思う飼い主さんが多くなったことで、犬に対する知識も増え、正しい飼い方の情報を得られるようになってきています。

犬の社会化についてもその1つで、子犬を飼い始めた飼い主さんや問題行動を起こしている成犬の飼主さんなどに、特に注目をされている、愛犬と幸せな生活を築くために欠かせないことになっています。

社会化不足は治し方を正しく知って実践していただくことが非常に重要です。

犬の社会化というのは、簡単に言うと「ビビりな犬にしないように色々な経験をさせてあげること」です。

ちょっと簡単に言いすぎてしまったので丁寧に言わせていただくと、多くの犬は人間社会という犬は全く知らない人工物に囲まれた世界で、小さいころから母犬や兄弟犬と離れて独りで生きていかなければならなくなりました。

多くの子犬たちは、人間社会にある人工的な物についても、人間社会のルールも、犬社会のルールでさえわからないまま独りにされています。

独りぼっちの子犬に、これから人間社会で幸せに生きていくために、恐れを感じなくても済むよう色々な経験を安全にさせることで、子犬にかかる外部からの刺激への耐性をつけてあげることが社会化です。

社会化というのは、愛犬の将来を良くするために行うことだと思っていただくと良いでしょう。

逆に社会化を行わない社会化不足の犬は、周りが怖いものだらけになっています。

愛犬に何が怖いもので何が怖くないものなのかを教えられないと、犬は周りに対していつも警戒をしないといけないですし、得体のしれない怖いものに囲まれて生活をすることになります。

特に子犬の頃に「怖くない」ことを教えられないと、恐怖から身を守ることが最優先になるので、防御のための威嚇など成犬になってからもずっと問題行動と呼ばれる困った行動を引き起こすリスクが高くなってしまいます。

エリちゃん

なるほど!社会化を行うことが犬のためであることがよくわかりました。

わんこ先生

そうですね!社会化とはどういうものかを理解してもらったところで、犬が社会化不足になってしまっている場合の4つの治し方についてご紹介したいと思います。
犬の社会化不足の治し方
  • 飼い主と愛犬との適切な関係を築く
  • 社会化を意識したお散歩をする
  • 褒めて自信をつけさせる
  • 他の人や犬と接する時間を作る

犬には子犬の時に社会化期という時期があって、この時期に社会化を進めることが最も好ましく、犬も順応しやすいです。※社会化の時期に関してはあとで詳しく解説をします。

しかし、「社会化不足の治し方」で今これをお読みいただいているということは、社会化の時期を過ぎていらっしゃると思いますので、それを踏まえたうえでこの4つの方法について一つづつ見ていきたいと思います。

社会化不足の治し方1.飼い主と愛犬との適切な関係を築く

犬の社会化不足の治し方の中で最も大切な部分になるのが飼い主さんと適切な関係を築くことです。

室内で一緒の生活を共にする犬に対して、昔よりも「家族」だと思って愛情を注いでいらっしゃる飼い主さんが多いのはとても嬉しいことです。

ですが、一つ問題なのは「家族」だと思うあまり、愛犬と正しい関係を築けない飼い主さんが増えてしまっている点です。

  • かわいいから溺愛する
  • しつけなんかそこそこで自由にさせてあげる
  • 狭いハウスじゃかわいそうだから広い場所を与える
  • 私しか守ってあげられる人はいない
  • 家族なんだから愛犬とは対等の関係でいるのは当然
  • 人間の言うことを聞かせるのはかわいそう
  • 赤ちゃんなのにしつけをするなんて考えられない

などなど。

正直に申し上げると、これらの考えをお持ちになって愛犬を育てているとしたら、かなり危険といえます。

人間側の考え方で、人間目線で犬を解釈してしまっているので、本当に犬に必要なことができなくなり、犬がいつでも安心して暮らせるような状態から遠ざかってしまっています。

犬にとっていつでも安心して暮らせる状態とはどういうことだと思いますか?

水やごはんなどをちゃんとあげることはもちろんですが、恐怖を感じることなく、できるだけ無駄なストレスにさらされずに、いざとなれば強いリーダーに守ってもらえるから安心だと思える環境が犬にとって安心して暮らせる状態です。

さらに言えば、リーダーが自分のことを正しく理解してくれて、本当に望んでいることをしてくれれば、犬の心がとても満たされます。

私たち人間の考えで勝手に解釈をして良かれと思ってやってあげることでも、犬が望んでいないことであれば、それは犬にとってのストレスになってしまいます。

先ほどの考えは愛情からくるものであることはとても良くわかるので一見すると飼われている犬は幸せだと思いますが、実は犬への解釈が間違えている部分が多く、犬が望んでいるとは言えないことがいくつも含まれています。

まず問題なのが、飼い主さんが犬のことを正しく理解していない・ちゃんと知ろうとしていないことで、犬の飼い方を根本的に間違えてしまう可能性が高いというところです。

そして次の問題が、飼い主さんが愛犬との間で、安心して暮らすために犬が望んでいる関係を築けていない・築こうとしていない点です。

犬にとって飼い主さんがすべてであり、飼い主さんの態度によって幸せにも不幸にもなりますし、安心できるか不安でいるかも決まります。

ですから、社会化不足を治すためにもそうですが、まず犬のことをもっとよく知り、正しい理解をしたうえで、犬が安心して幸せに暮らせる関係を築くことが必須になってきます。

この2つができていないと、どんなに愛情いっぱいに育てたとしても、必ずといって良いほど問題行動を起こす犬になってしまいます。

「あんなに愛情をいっぱいかけたのにどうして?」
「こんなに仲良くしたいと思っているのになぜ?」
「たくさん可愛がったのになんでわからないの?」

いずれこのように考えて、教えているつもりのことがいつまでもできないし、何度も失敗するし、いたずらばかりしてボロボロにするし、呼んでも来ないで暴れまわるし、ダメって言っても言うことが聞けないし…

飼い主さんのイライラがどんどん溜まっていくので、飼い主さんもストレスまみれになりますし、犬の方も望むことをしてくれずにいつまでも安心できない生活に身も心も満たされずにストレスがたまります。

育犬ノイローゼになられる方もこのパターンが多く、どんどんお悩みが深刻化してしまうんですね(´・ω・`)

正しく犬を理解して、正しい関係を築くことが犬にとっても飼い主さんにとっても絶対に必須であることがお分かりいただけると思います。

今からでも、この2つを飼い主さんに知っていただけると、まず飼い主さんの行動や態度・姿勢が変わるので、愛犬もそれにともなってみるみる変わっていきます。

この2つを正しく知っていただくには、しつけ教室に通っていただくのも一つの良い方法だと思います。

その際は、ただトレーニング方法やしつけ直し方を教えてくれるだけのしつけ教室ではなく、犬を理解するための講習もしてくれるような教室をお探しいただきたいと思います。

しつけ教室に行く時間がないとか、近くに信頼できる教室が無い・教室の費用が高額なのがちょっと厳しいという飼い主さんには、イヌバーシティというしつけ教材がおすすめできます。

このしつけ教材は、飼い主さんに知ってほしいことや、知らないといけないことがすべて網羅されていて、特に子犬を育てている方には早いうちから実践していただきたい内容がわかりやすく解説されています。

社会化不足は子犬にとって深刻な状態になることから、イヌバーシティでは特に社会化不足にさせないためのコンテンツが充実しています。

社会化に対する考え方や意味、社会化の進め方なども順を追って行っていけるようになっています。

もちろん、犬についての理解が深まりますし、誤解が解け、正しい関係が築ける方法もしっかりしていますし、社会化についてもかなり詳しく考え方から具体的なレッスン方法も映像で見ることができます。

子犬に対するトレーニングって難しいと感じる方が多いですが、それはきっと暴れたり抵抗したりするので、どこまでやっていいかわからないという部分もあると思います。

嫌がっているのに無理やりやって子犬に嫌われないかな…とか、力はどれくらい入れて良いのかな…とか、そもそも小さい赤ちゃんにこんなことしていいのかな…と言った疑問がどうしても出てきます。

ネットなどで調べて行う独学のしつけをしている飼い主さんも多いかもしれませんが、独学のしつけを実践しているとこのような迷いが消えずに、常に自信を持てない状態でしつけを行うようになります。

そして、犬はそんな飼い主さんの自信のなさや迷いを敏感に感じ取るため、よけいに暴れたり不安になって激しく抵抗するということに繋がります。

そんな時にもイヌバーシティはオススメなんですが、イヌバーシティではおとなしく「しつけができている犬」を使うのではなく、「まだできていない犬」で実践し解説をしてくれているので、ポイントをつかみやすいというメリットがあります。

また実際に暴れている子犬を使うことで、力の入れ方や力み方などもわかりやすいですし、解説中にもどのようにすればよいかを教えながら実践されているのでその通りにやればできるようになります。

また、飼い主さんに知ってほしいことや、知らないといけないことを座学として講習されているので飼い主としての考え方や姿勢が身につき、何をするのも自信を持って行うことができます。

今までたくさんのご相談を受けてきた中で、必要だと感じた方にはイヌバーシティをご紹介してきましたが、失敗したとかできなかったというお話は聞いたことがなく、みなさんに非常に喜ばれているので、あなたにも自信を持ってお勧めできるしつけ方法です。

「イヌバーシティって良さそうだけど…うちの子に必要なのかな?」と、少しでもイヌバーシティにご興味を持っていただけたら、実際に実践した飼い主さんからいただいた感想や、実践するメリットをご紹介している記事がありますのでご覧になってみてください。

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犬のしつけというのは、社会化不足の治し方もそうですが、しつけをトータルで知ることが必須になります。

どうしても、何か問題が起きてからその対処法をお探しになることが多いかもしれませんが、トータルで考え方から接し方・遊び方・トレーニングのやり方などを知ることで、そもそも問題となる行動を起こさせないようにすることができます。

犬にとって社会化というのは重要なことなので、しつけをトータルでもっと早く知っていらっしゃれば、社会化不足にしない行動をとられたのではないでしょうか。

特に子犬には間違った行動を学習させないことが、子犬のためであり、飼い主さんのためでもあります。

例えば、ご紹介したイヌバーシティのしつけ方法だと、トイレのトレーニングは約2週間で完璧にできるようになります。

もしまだトイレを失敗することがあるとか、しつけの基礎となるトレーニングが終わっていないとか、気分によって指示にしたがったり従わなかったりということがあるのでしたら、お早めに正しいしつけを実践していただいた方が良いと思います。

先ほどの記事の方でもご紹介していますが、愛犬と適切な関係を築く上で、愛犬に信頼される関係を強く意識して築いていただく必要があります。

社会化不足を治していくうえでも、信頼している飼い主さんと一緒にいられる子犬は、少しくらい社会化が遅れたとしても、すぐに多くのものに慣れていくことができます。

私がイヌバーシティをおすすめする最大の理由ですが、トレーニングをするだけで愛犬の信頼を得られるようなやり方を教えてくれるんですね。

これはさすがに20000頭もの家庭犬をしつけてきたからこそできた方法だと思います。

ペットショップで購入される方が多いので、社会化が不足している犬が多いということで、イヌバーシティでは社会化についても直し方も含めて特に詳しく解説されています。

本気で愛犬を安心して楽しく暮らさせてあげたい、お利口さんな犬にしてあげたいと思う方は、ここをタップして先ほどの記事をご覧いただきたいと思います。

社会化不足の治し方2.社会化を意識したお散歩をする

まずはできるだけたくさん外に出るというのが社会化を進めるうえで第一歩となることです。※ワクチンとお散歩についてはあとでお話ししたいと思います。

社会化を意識したお散歩のやり方をここでは実際に見ていただけないので、文章で伝えられる範囲になりますが、「ちゃんと実践してる姿を見ながらやり方や考え方を理解したい」と思っていただける方は、イヌバーシティをご検討いただけると良いと思います。

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>>実践者の声やメリットを知りたい方はこちらをタップしてください

特に子犬は長い睡眠時間を確保してあげる必要があるので、室内にいる時間がほとんどになります。

でも、室内の環境にはすぐに慣れてしまうので、犬にとって新しい刺激を受けることは難しくなります。

逆に外の世界は、景色・人の多さ・他の小動物・大きな犬・車やバイク・自転車・嗅いだことのない匂い・聞きなれない音など、新しい刺激に満ちています。

その中にはもちろん危険なものもありますし、大きな音や嫌なにおいがあることもあります。

ちょっと嫌だと思うことや怖いと思うことがあったとしても、それで「何も起きなかった」と学習できることが、大きな社会化になります。

通常、お散歩というと運動をさせるために行うことと思われがちですが、社会化不足の犬にとっては、運動をさせるよりも色々なものを見せ、ときには犬のペースで立ち止まって納得するまで付き合ってあげることも大切です。

ただ社会化不足を治すお散歩をしている時は、犬がトラウマになるような怖い思いをさせないようにし、外を楽しみながら良い刺激を与えられるように飼い主さんは常に心を配ってもらいたいと思います。

社会化不足の治し方3.褒めて自信をつけさせる

社会化不足の治し方と自信をつけることって関係あるの?と思われるかもしれませんが、社会化不足になっている犬は周りの物を怖いと感じることが多く、臆病になってしまいがちです。

神経質になり、小さなことでも大騒ぎしてしまう犬は、パニックになりやすく、飼い主さんがコントロールしにくい状態にしてしまいます。

社会化をさせたいと思っても、愛犬の心にそもそも余裕がなくなってしまうので、せっかく外に出たとしても心地よい刺激を受けることも、新しい世界を感じることも難しくなります。

犬は実際に経験したことから学習をして、それを正しい行動だと考えます。

社会化不足の治し方のポイントとして、飼い主さんが正しく誘導して「してほしい行動」をさせられれば飼い主さんからたくさん褒められ、小さな成功体験を積み上げることができます。

この小さな成功が積み重なっていければ犬も自信がつき、態度もおおらかになって心に余裕ができるようになります。

まだ子犬でしたらできるトレーニングも簡単なものですからすぐにできるようになってたくさん褒めてあげることができます。

成犬だとしても、飼い主さんが導いてあげることができれば正しい行動ができるようになるので心配いりません。

社会化不足で臆病になりがちの犬の心に余裕を持たせてあげられるように、褒めて自信をつけさせてあげると、新しい体験を受け入れることができますので、意識していただければと思います。

社会化不足の治し方4.他の人や犬と接する時間を作る

他の人や他の犬と接する時間を作ることは、社会化不足の治し方の中でもむずかし目なことかもしれませんが必須なことになります。

難しいというのは、接した人や犬から危害が及ぶと社会化不足を解消するどころか逆効果になり、人や他の犬と仲良くできない犬にしてしまう恐れがあるからです。

愛犬の年齢や様子を冷静に判断して、接することができる相手を飼い主さんが考えてあげることが大切です。

まずはパピークラスに参加してみるという方法も良いですし、参加した様子からステップアップさせるというのでも良いと思います。

たぶん社会化不足であれば、飼い主さんの姿が見えれば飼い主さんの傍から離れず、他の犬と交流をしないように隠れてしまうと思います。

何度か参加してみて、ちっとも犬同士の交流にならないようでしたら、犬の社会化を進めることを目的としているお泊りなどを開催している教室や訓練所がありますから、思い切って数日預けるというのも良い方法です。

ちゃんと見ていてくれるスタッフさんや訓練士さんがいてくれているところなら、1週間くらいお願いすると見違えるようになって帰ってくる犬が少なくありません。

プロがついていてくれると、その子に合う性格の犬を考えて一緒にさせてくれたり、デリケートに扱ってもらえることもあり、順調に社会化が進むように考えてくれるので安心して任せることができます。

臆病な子に対して、いきなりパワフルで気が強い子と一緒にしてしまうとパニックになったりしますので、穏やかで追いかけ回さない子と一緒にして慣らしていくなども考慮してくれます。

また飼い主さんと離れているので、スタッフさんや訓練士さんといった知らない人と関わることもできます。

他の人や犬と仲良くなることができれば、それは犬の自信にもつながっていきますので、飼い主さんとしてはご心配だと思いますが、思い切ってお泊りをお願いしてみてはいかがでしょうか。

もちろん、事前に預ける施設には足を運んでどんな感じで生活をさせてくれるのか見学し、訓練士さんとも何度も話し合って愛犬の社会化不足の程度などもお伝えしておく必要があります。

イヌバーシティの公式サイトの方に書かれていますが、イヌバーシティをお作りになったしほ先生が実際に預かられているワンコワークスという施設もありますので、そちらに行くというのが一番安心な方法かもしれません。

エリちゃん

犬の社会化不足を治してあげたかったら、飼い主として色々と考えて行動をしないといけないんですね!

わんこ先生

そうですね!社会化不足の度合いや年齢によっても個体差があるので、全ての犬がフレンドリーになるとは言えませんが、飼い主さんが正しい行動をすることによって少なくても無駄な恐怖や警戒をしないようには教えてあげることができます。

犬の社会化と年齢について

犬には社会化をさせるのに適した時期というのがあります。

一般的に一般的に生後3~12週齢(生後2~3か月)くらいの時期は、ストレスが少なくて外部からの刺激を受け入れやすいので、この時期を犬の社会化期(感受期)と呼ばれています。

ブリーダーさんから直接子犬を迎えられた方は、社会化期に母犬や兄弟犬と一緒にいらせるのが大切だからお渡しは生後3~4か月まで待ってくださいと言われたのではないでしょうか。

ただペットショップの場合は、もっと早くに親や兄弟と引き離されることがほとんどです。

以前の動物愛護法では生後7週齢(49日)での販売が認められていましたが、それが改正され現在は生後8週齢(56日)までは伸びました。

でも8週齢過ぎれば販売ができるということは、それよりもっと前に親犬や兄弟犬と引き離されていますから、貴重な社会化期に独りでいるという状況になっています。

社会化不足になってしまう大きな原因がこの状況にしてしまうことです。

母犬や兄弟犬の元で社会化ができた子犬は、犬同士のルールも教えてもらえるので他の犬とうまく接することができ、たくさんのお友達を作って遊ぶことができますし、色々なことに適応することが上手になります。

社会化期にも3段階あり、周囲へ興味を持ち始めて兄弟犬とじゃれ合うようになる前期から親や兄弟と離れて新しい家族に迎えられる後期になり、名前などを理解し始めたり警戒心が出始める完了期へと移っていきます。

この社会化の時期を過ぎると、警戒心や恐怖心が強くなってくるので、新しいことを受け入れることにストレスを感じたり、抵抗する気持ちになったりするので、社会化不足を治すことがむずかしくなってきます、

犬は社会化を進めるのに適した時期に社会化をさせてあげることが望ましいですが、新しい環境に触れることは成犬になってからもたくさんあります。

ですので、社会化は一生続くと言えますが、飼い主さんの愛犬への接し方や飼い主さんとの関係でも犬の社会化が変わっていきますので、犬の社会化不足の治し方として飼い主さんとの関係を見ていきたいと思います。

犬の社会化不足と飼い主さんとの関係

犬の社会化不足の治し方のところで、飼い主と適切な関係を築くことが必要であることはお話ししました。

子犬は生後6ヵ月を過ぎたあたりから、今までどのような環境だったのかによって大きく分かれていきます。

しつけを着実に初めて、愛犬にとって良い環境を整え、社会化も進めてきた子犬と、しつけもまだだし社会化も不足している子犬とではやんちゃの度合いが雲泥の差になります。

前者の子犬なら飼い主さんのことが大好きになっている頃ですので、飼い主さんに注目をすることができて、子犬をある程度コントロールすることができます。

しかし後者だと、やんちゃし放題だし、問題行動が現れ始めて噛む・吠える・壊す・暴れる行動が増え、飼い主さんの存在よりも自分のやりたい放題になるので飼い主さんはコントロールすることができず手に追えない子犬に育てています。

多くの場合、やんちゃで手に負えなくなってから子犬のしつけについて関心が高まるので、飼い主さんは苦労することになりますし、子犬も学習をし直さないといけないようになります。

問題行動を起こす子犬や成犬は、飼い主さんに正しく理解されていなかったり、正しいしつけをしてもらっていない・社会化不足であることがほとんどです。

飼い主さんと犬との間に信頼関係が築けていない状態なので、飼い主さんがいくらダメ!と言っても聞きませんし、叱ることが多くなり、どんどん関係が崩れていってしまいます。

犬が社会化不足になるということは、犬のしつけについてトータルで知っていなかったことが大きな理由ですから、もちろん正しいしつけはできていない・犬を誤解している可能性もあるということです。

また、飼い主さんが子犬を溺愛しすぎて、いつもべったり一緒にいるというのも犬を飼保護にし過ぎて自立できない犬に育ててしまうため、飼い主さんに依存してしまい分離不安という心の病気にしてしまいます。

分離不安も、飼い主さんと犬との間に適切な信頼関係が築けていないことが大きな原因となります。

適切な信頼関係というのは正しい意味の主従関係と言いかえることができます。

主従関係を言うと「上下関係」と間違われやすいので「信頼関係」という言葉を使うことが多いのですが…

正しい主従関係というのは、犬が飼い主さんを安心して頼っていられるので、いつでも安心して生活をすることができ、飼い主さんのことが大好きであるから、飼い主さんの指示に喜んで従いたいと思う状況のことです。

一部の訓練士やネットの情報ですと、一昔前の考え方である上下関係を教えるということを推奨していますので、独学でしつけをするのがとても危険だなと感じています。

イヌバーシティを実践していただければ、頑張らなくても自然と正しい主従関係を愛犬と築くことができますので、ぜひ実践した方々のワンコ達がどのように変わったのか、先ほどの記事をご確認いただきたいと思います。

犬の社会化を進める時の注意

社会化不足の犬になると、人に向かって吠えたり、犬同士でうまく遊べずに他の犬に対して威嚇をしたり吠えたりするので、どうしても犬の社会化を進めるというと他の犬や人に会わせないといけないと考えてしまうと思います。

確かに、他の人や犬に会わせる機会を作って、怖くない・怯えなくても良いと教えることは大切ですし、犬同士で触れ合うことで犬社会のルールを覚えていくので間違えてはいないです。

ただ、ここで注意してもらいたいのが、訓練士や教室のスタッフのような犬のプロではない、素人である飼い主さんが「会わせること」に重点を置いて行動してしまうと、犬のサインを見逃してしまう可能性があるということです。

先ほどからご紹介しているように、犬の社会化を進めるためには楽しい経験や良い刺激を与えることが必要であって、もし犬がいやがっているのに無理矢理会わせたりすると、逆効果になってしまう恐れがあります。

例えば、自由な状態で犬同士を遊ばせるために、社会化不足の愛犬をいきなりドッグランに連れて行ってしまうと、挨拶の仕方や犬社会のルールを知らないので、他の犬に対して犬社会のルールを無視した行動をしてしまうことになります。

すると、周りの年長者の犬や、リーダーの資質を持っている他の犬から怒られてしまうんですね。

これは怒った犬が悪いのではなくて、犬社会のルールを無視している愛犬の方が悪いのですが、気が荒い犬が相手だったとしたら、制裁としてガブッとされてしまうこともあります。

こういう場合の噛み方は大けがになるような噛み方でないことがほとんどですが、犬にとっては痛いですし、驚きと恐怖で犬嫌いになってしまうリスクが高いです。

ですから、社会化の治し方のところでは、他の人や犬と仲良くなる方法として、社会化のお泊りなどを実施しているしつけ教室などに参加することをおすすめしました。

人や犬と仲良くなるためには、社会化不足の可能性があるならドッグランではなく、犬のプロが見ていてくれる場所でお願いするようにしたほうが賢明です。

飼い主である自分ではなく、他人に治してもらうことに罪悪感を抱いたり、飼い主失格とお考えにならずに、どんどん人の手を借りることで色々な人と触れ合わせ、飼い主さんもアドバイスを受けられると良いです。

ただ、できるだけ基本的な犬への理解やトータルのしつけ方法は知っておく必要があることは大前提であることは覚えておいていただきたいと思います。

イヌバーシティを実践していただいていれば、しほ先生のワンコワークスに行けたときにスタッフさんなどから直接アドバイスをいただいたりもできるので理想かもしれません。

犬の社会化が不足すると犬はどうなるの?

犬の社会化が不足すると、

  • 他の人や犬に対して吠えることが多くなる
  • お散歩で歩かなくなることが多い
  • 1人にされると吠え続ける
  • 外だと落ち着きがなくなる
  • パニックを起こしやすくなる
  • 噛みつくなどの攻撃的になる

といった行動を起こしやすくなります。

社会化が不足しているだけでなぜこのような行動になるかというと「怖がりな犬になっているから」が原因です。

いったん怖がりにしてしまうと、治すのは結構難しいことで、怖いことを克服するまでに数か月や数年かかることもあります。

周りに怖いものがたくさんあることで、犬はストレスを溜め続けることになるので、問題行動も起きやすくなってしまうんですね。

私たち人間にとっては何も怖くないものばかりですが、犬が怖いと感じやすいものと言うと

  • 急な爆音とまぶしい光や火の粉が飛び散る花火
  • 音だけじゃなく気圧や湿度の変化も影響する雷・嵐・台風
  • 予測できない水の動きに恐怖を感じる海・川・プール
  • 薄気味悪い光を発する物体である水面やガラスに反射した光
  • 臭いも無く急に表れ目を合わせて敵意を向けてくる(と見える)鏡に映った自分の姿
  • 急に近くで音が出るスマホやカメラ

慣れない状態だと、これらのことを怖いと感じやすいです。

これらのほかに予測できない動きをするものとして、風に揺られているビニール袋や掃除機(音も出るから)も怖いと感じやすいですし、クリスマスのイルミネーションを怖がる犬もいます。

また、下の画像のようなグレーチングという側溝の蓋も犬が怖いと感じやすいものになります。

もちろん犬によっては、もっとたくさんの怖いものがあるでしょう。

怖いものに囲まれて生活をするということは、強いストレスにさらされて生活をしていることになりますので、どんなにつらい状況かご想像いただけると思います。

犬も強いストレスにさらされ続けると人間同様に心の病気になってしまいます。

長期的なストレスが原因で発症する強迫神経症や恐怖心から攻撃的になりやすくなる攻撃行動といった心的疾患にかかることで、問題行動を起こす場合もあります。

また心の病気までにはならなくても、社会化が不足していると吠えることで相手を近寄らせなくしようとして吠え癖がついたり、噛む力をコントロールできなくて飼い主さんにケガを負わせてしまうこともあります。

社会化不足は子犬の間だけじゃなくて、成犬になってからも長く問題が残ってしまう深刻な状態なのがお分かりいただけたのではないでしょうか。

できれば今すぐから愛犬の社会化を正しく勧めていただくために、社会化不足の治し方・正しいしつけ方法をお知りいただき、少しでも早く実践をしていってもらいたいと思います。

MEMO

<犬の社会化とワクチン>

犬の社会化期というのはちょうど母犬から貰っていた抗体が切れるので、子犬の免疫力が低下しますし、ワクチンを打って恐ろしい病気から子犬を守ってあげる時期と重なります。

ですので、通常はワクチンが終わるまではお散歩をしてはいけないと言われます。

確かにその通りで病気になると命にかかわることですので怖いです。

ただ、社会化期は一生の間に一度しかない非常に貴重な時期というのも間違いないことです。

犬にとっては、体の健康と同じくらい心の健康というのも大切なことなので、絶対に外に出さないというのではなく、抱っこして外出する、ワクチンが摂取されている健康で穏やかな先輩犬に遊びに来てもらうなど、できるだけ社会化を進める努力をしてもらうのがベストだと思います

社会化不足を治すポイントを解説!

社会化期や、子犬の頃に社会化を進めることは今後の愛犬の生活を豊かなものにすることは間違いありませんが、子犬の時にすべてを見知ることはできませんから、犬の社会化は成犬になった後も一生続くものです。

できれば、何一つ怖いものが無い状態にしてあげたいところですが、やはり苦手なものや怖い気持ちを克服しきれないものも当然あります。

飼い主さんは常に犬の様子を見逃さないようにして、苦手や怖いと感じてしまうこと(物)は無理矢理慣らさせようとするのではなく、避けてあげることも大切です。

また、怖がる音に慣れさせることを目的とした社会化不足を治すのに適しているCDもあります。

室内などで、CDを流しておくことで、その音がしても怖いことが起こらないことを学習させて、音自体に慣れさせることが目的です。

実際の音の大きさや振動、聞こえる周波数などに雲泥の差がありますので、実際の音を体験させる方が良いのは確かですが、すぐに聞かせられない音や反応しないでもらいたい音に対して慣れさせるのには一定の効果が期待できます。

ただ、何よりも犬にとって一番大切なのは、飼い主さんの存在がどうであるかです。

飼い主さんのことを全力で信頼し、飼い主さんと一緒にいれば守ってもらえるし安心だと考えられる関係を築けていれば、犬は精神的に強くなり多少驚くことがあってもすぐに冷静さを取り戻せます。

落ち着いた態度でどっしりとかまえている飼い主さんの態度に安心し、パニックを起こさないで済むんですね。

犬にとって飼い主さんを100%信頼できるかどうかで、犬の生活の質が天と地ほども変わります。

しつけに自信がないとか、犬への理解が不十分かも…と思われていたとしたら、あなたの愛犬の生活の質が心配な状況かもしれません。。。

イヌバーシティを実践した先輩飼い主さんのお話もご紹介していますので、まだご覧いただいていないならここをタップしてこちらの記事を読んでみていただければと思います。

成犬の社会化不足は治せる?

さて、今までは成犬前の子犬に対するお話が多かったですが、すでに成犬になっている犬に対して社会化不足は治せるのかについてみていきます。

最初にお話しさせてもらうと、社会化不足を治すことはできますが、どうしても時間がかかってしまうことは覚悟しておく必要があります。

そして子犬と同じくらいに、なんでも慣れるということを目標とするのも難しいでしょう。

というのも、社会化をするときには外部からの刺激がありますが、その刺激への反応が子犬と成犬では違ってくるからです。

何でも吸い込むスポンジのような脳が子犬で、すでに色々と経験をして学習をしている脳が成犬です。

なので、外部からの刺激に対して、慣れることができるのが子犬で、学習するのが成犬ということになります。

慣れるというのは、個々のものを含む似たようなものに対しても応用が利きますが、成犬の学習というのは特定のものに対しての学習になりますので、それを他のことで応用するというのが難しいんですね。

しかも、年齢を重ねるほど頭が固くなってしまうので、外部からの刺激に敏感に反応しやすいことも社会化をむずかしくする原因になっています。

ですから、成犬の社会化不足に対しては、苦手な刺激に無関心でいられるぐらいまで持っていくことを目標としてもらうのが良いと思います。

難しくなっている成犬の社会化の目標を早く達成できるかどうかは、やはり飼い主さんに対する信頼度によって大きく変わってきます。

そして飼い主さんの愛犬の理解度も関係してくるのは言うまでもありません。

成犬の社会化不足を治そうとするなら、イヌバーシティの内容を知っておくことは必須となりますし、飼い主としての考え方や行動を身につける必要もあります。※イヌバーシティのメリットの記事はこちら

保護犬になると、事はもっと難しくなります。

今までどのような生活を送らざるを得なかったのか、どのような仕打ちをされていたのか、人間を信頼できる基礎がどれくらいあるのかによって全く変わります。

保護犬の社会化に対しては、社会化を進めることよりもまずは飼い主さんと犬との間に信頼関係を築くことが最優先で接してもらうことが重要です。

絶対に無理をしないで、相手が心を開いてくれるまで根気強く待ち続ければ、犬は飼い主さんの気持ちが伝わるので徐々に心を開こうとしてくれます。

今までにつらい環境で悲惨な生活を送ってきていたとしても、犬は本当に愛情深い動物なので、新しい飼い主さんから受ける愛情をいつか受け入れ、愛を感じることができますし、愛を返そうとしてくれます。

保護犬に対する接し方はここでご紹介できるような短いものではないので、専門的な知識を持つ訓練士さんの指導を受けていただくのが良いと思います。

犬の社会化不足の治し方~最後に

最後までお読みいただいて本当にありがとうございました。

犬の社会化不足を治してあげたいという飼い主さんの温かい気持ちが伝わってきて、思わずご紹介するコンテンツの量が多くなってしまいました。

子犬の社会化期に社会化を進めることが理想であり、最も犬に負担をかけずに済むことではありますが、子犬のうちでしたらもう遅いと思われなくて大丈夫です。

ただ、できるだけ正しい方法を知って社会化を実践していってもらわないと、子犬が慣れるのが遅れたり、間違った方法で混乱させてしまうことが十分に考えられます。

できるだけ早く社会化をスムーズに進めていただくことが、犬の幸せにもなりますし、問題行動に悩まれてつらい思いを飼い主さんがしないで済むことにも繋がります。

かわいい愛犬との生活を存分に楽しまれるように、社会化不足を効率よく治していただけることを願っています(*^人^*)

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